(C)石森プロ・東映
 
 

振り返ってみると、年月が経つのは早いもので、放映されてから30年。
振り返ると多くの共に汗を流し苦労した仲間達の姿が、浮かんでくるばかりである。
仮面ライダーのヒーローは、彼等達である。数多くの先輩、仲間達、スタントマンや大野剣友会の方々など、
多くの人々から助けられながら、まさしく迷うことなく突っ走った青春だったといえるだろう。
数多くのアクシデントを通過したのも、振り返ると懐かしき思い出と修行と自己発見の旅であった。
仮面ライダーをこよなく愛した全ての人達の熱い思いが、30年という歴史を作り、 子供たちの心と魂を揺さ振り、
永遠なる感動を与えるものとなったのではないだろうか。
この30年という年月の流れの中で、 日本は厳しい時代を通過し、経済発展を遂げて来た。
そういう時代に、心ある人達によって、日本全国の子供たちに愛と希望と勇気と正義を与えることが
出来たということが、素晴らしいことであると思っている。
全ては、私だけではなく、多くの仮面ライダーに関わった人々の情熱、そして実力の賜物であるといえるだろう。
今、私は、この時代に問いたい。これからの未来を担う子供達に対して、果たして善なる想いと良心を持って働きかける環境がどれだけあるのだろうか?
今もなお仮面ライダーは、愛と希望と勇気と正義のヒーローとして、支持され続けているが、その栄光は私のものではない。
仮面ライダーの栄光は、全て皆さんのものである。皆さんに支えられてきたからこそ、自分に鞭打って頑張ることが出来たのだ。
私が、初代ということで代表的に扱われることが多かったが、それが当然でふさわしいものであるとはまったく思ってはいないのである。
こよなく仮面ライダーを愛し続けてきた全ての心ある人達に、心より乾杯!

合掌  藤岡 弘、

 

 



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