今、世界は大転換期を迎えている。戦後のさまざまな価値観の崩壊、
残虐なテロ事件、 後を絶たない民族紛争等々。 そこに渦巻くのは無知と、飢餓と、暴力による人間の傲慢なるエゴイズム。 そしていつも犠牲になっていくのは、 弱き婦女子、あどけない子供たちである。 私は、仮面ライダー撮影当時から、各地の障害者各施設を回り、 現在では民間ボランティア団体 の 理事として メンバーと共に世界の各地を回らせていただいている。 体の不自由な子、紛争の犠牲による障害者もいれば、 五体満足ではあるけれど、 親の愛情に恵まれない子供たちや 家族を失った子供たちもいる。 そんな子供たちを少しでも勇気づけることが 出来るなら、 世界のどこまでも飛んでいき、抱きしめてあげたい。 今人類に必要なのは、国境も民族も宗教もイデオロギーも、 すべてを越えた地球人としての 共存、共栄、 共生、共義の気持ちではないだろうか。 それはまさしく「武士道精神」そのものだ。 思いやり、いたわり、慈しみ、愛し、感謝し、奉仕することは、 人間の原点であるはずだ。 |